投資信託はやめとけって本当?失敗例と対策を解説
ネットやSNSで「投資信託はやめとけ」といった意見を目にしたことがある人は多いでしょう。
しかし実際には、投資信託は初心者でも少額から世界中に分散投資できる便利な仕組みです。問題は「どのファンドを選び、どんな運用をするか」。誤解したまま始めると失敗しますが、正しく使えば資産形成の強い味方になります。
なぜ「投資信託はやめとけ」と言われるのか
否定的な声が出る背景にはいくつかの理由があります。
- 手数料が高い商品が存在する…アクティブファンドの中には信託報酬が年1〜2%かかるものがあり、長期的にリターンを圧迫する。
- 元本保証がない…価格が下落すれば当然損失も出るため、「安全だ」と勘違いすると危険。
- 短期的な値動きに弱い…「短期間で儲かる」と思って購入し、下落時に売ってしまうパターンが多い。
よくある失敗例
- 高コストファンドを購入
金融機関の窓口で勧められるままに買うと、実は手数料が割高で、長期ではリターンが大幅に削られる。 - テーマ型に集中
「AI関連」「新興国株式」など話題性で買ったファンドが下落し、大きな損失を抱えてしまう。 - 短期での売買
投資信託は長期向きなのに、数ヶ月で結果を求めて売買するとタイミング投資になり失敗しやすい。 - 分散不足
1つの地域や業種だけに偏ると、市場の変動をモロに受けてしまう。
成功する投資信託の使い方
失敗談がある一方で、投資信託を活用して着実に資産形成している人もいます。ポイントは以下です。
- 低コストのインデックスファンドを選ぶ
例:eMAXIS Slim、SBI・Vシリーズなどは信託報酬が0.1%前後でコスト負担が少ない。 - 長期・積立・分散の徹底
毎月一定額を自動積立することで、価格変動リスクを平均化しながら資産を育てられる。 - NISA制度の活用
つみたてNISAを使えば非課税で運用でき、複利効果を最大限に活かせる。
心理的な落とし穴にも注意
投資信託の失敗は「商品選び」だけでなく、投資家自身の心理による部分も大きいです。
- 下落が怖くて売ってしまう…一時的な下落を「失敗」と考えて投げ売りすると、本来得られたリターンを逃す。
- 上昇に飛びつく…過去の成績だけを見て「今伸びているファンド」に集中すると、その後の反落で損失を抱える。
投資信託は「やめとけ」ではなく「正しく使う」
投資信託は万能ではありませんが、初心者が分散投資を始めるには非常に有効なツールです。
「やめとけ」という意見は一面の真実にすぎず、低コスト商品を選び、長期的な視点を持つことで大きな武器になるといえます。
まとめ
投資信託を「やめとけ」と言われる理由は、手数料や短期志向による失敗例が目立つからです。
しかし実際には、インデックス投資・積立・NISA活用を組み合わせることで、誰でも堅実な資産形成が可能です。
まずは小額から始めて仕組みに慣れ、長期の資産運用を楽しんでいきましょう。
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