資産防衛株3選|安定感と成長力を併せ持つ日本株を選ぶ基準
本記事では、安定配当性・キャッシュ創出力・事業の多角化という3つの視点から、守りも攻めも期待できる日本株を3銘柄選び、ポートフォリオ例と共に解説します。
選定基準:守りと成長のバランスをどう作るか
- 過去5〜10年の営業キャッシュフローが黒字かつ安定している
- 配当継続性が高く、配当性向が過度に高くない銘柄
- 事業リスクを分散できる複数の収益源(多角経営・海外展開など)を持つ
銘柄1:花王(4452) ― 生活必需品×グローバル展開
- 業種:日用品・化粧品
- ポイント:必需品ブランドとしての需要安定+海外売上比率の増加
- 配当予想:約3.2〜3.5%前後
- 守備力:景気後退時でも需要の落ち込みが比較的少ない業種
製品のロイヤルティとブランド力が強く、コア消費で海外市場の収益拡大余地あり。コスト構造を改善できれば成長性も期待できます。
銘柄2:オリックス(8591) ― 多角化×配当戦略
- 事業分野:リース・保険・不動産・環境関連など
- 配当利回り見込み:約4%前後
- 強み:事業ポートフォリオが広く、景気の揺れに対応しやすい
- 注意点:資本投資や借入コスト、環境規制の影響
株主還元に対して比較的積極的な姿勢が評価されており、安定性を重視しながらも成長領域(再生可能エネルギーなど)展開が期待されます。
銘柄3:東京エレクトロン(8035) ― 成長のアクセントを加える攻め枠
- 業種:半導体製造装置
- 期待ポイント:世界的な半導体需要の拡大、新技術導入で競争力あり
- リスク要素:設備投資が重いこと、サイクル変動が大きい市場であること
- 守備力とのバランスが鍵になる攻めのポジション
配当は他の2銘柄に比べて控えめですが、株価上昇のポテンシャルが大きいためポートフォリオに攻めのアクセントを加えたい場合に有効です。
ポートフォリオ例:安定重視〜バランス型モデル
- 守り型モデル:花王 50% / オリックス 30% / 東京エレクトロン 20%
- バランス型モデル:花王 40% / オリックス 30% / 東京エレクトロン 30%
- 成長重視モデル:花王 30% / オリックス 20% / 東京エレクトロン 50%
投資額の大きさに応じて守り株の割合を決め、値動きが気になるならオリックス・東京エレクトロンの比率を調整することも検討してください。
リスクと避けるべきポイント
- 配当の維持が難しいほどに借入比率が高い銘柄は避ける
- 技術革新の速度・為替変動・輸出依存度の高さなどをチェック
- 決算通知やIR情報を定期的に確認する習慣を持つ
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