iDeCoって途中でやめられるの？
「iDeCoに興味はあるけど、もし途中でやめたくなったらどうなるの？」──これ、かなり多い質問です。
結論から言うと、iDeCoは原則として途中でやめられません。ただし、いくつか例外的なケースもあります。この記事では、初心者が誤解しやすい「やめる・止める・減らす」の違いをわかりやすく解説します。
途中解約は原則できない理由
iDeCo（個人型確定拠出年金）は、老後資金を自分で積み立てる制度です。
そのため、60歳になるまで原則として引き出すことはできません。
途中で「やっぱりやめたい」と思っても、運用中の資産を現金化することはできない仕組みです。
ただし「拠出の停止」は可能
「お金の余裕がなくなった」「一時的に積立を止めたい」場合は、拠出（積立）を一時停止することができます。
拠出を止めても口座はそのまま残り、運用中の商品は引き続き運用されます。再開したいときに手続きすればOK。
運用指図者になるとどうなる？
拠出をやめて「運用指図者」となると、新しい掛金を積み立てず、保有資産の運用だけを続ける形になります。
節税効果はなくなりますが、手数料を払いながら運用だけ継続する形です。
やめられる特別なケースもある
以下のような場合は、例外的に途中解約（脱退一時金の受け取り）が認められることもあります。
- iDeCoの加入期間が3年以下で、資産が25万円未満
- 日本国籍を失った（海外移住など）
- 企業型DC（企業型年金）に移行した
ただし、どれも条件が厳しく、ほとんどの人は該当しません。基本的には「長く続ける前提」で始めるのが鉄則です。
焦らずコツコツ続けるのがコツ
iDeCoは途中でやめられない分、「長く続ける人が得をする制度」です。
節税効果と複利運用の両方を味方につけることで、60歳を迎えるころにはしっかりと老後資金が育っています。
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