税引後で見極める高配当株の落とし穴|利回りだけじゃない安全な選び方
「利回り5%以上」は魅力的ですが、税金や減配リスクを無視すると実際の利益は低くなります。本記事では、配当収入を最大限活かしながらリスクを抑えるための視点を詳しく紹介します。
チェックポイント1:税引後利回りを理解する
配当利回りは表面の割合であって、実際の手取りは税金・源泉徴収後のキャッシュフローで決まります。日本の一般的な配当所得税(住民税含む)・外国株の場合の源泉課税などを考慮すると、利回りの5%は手取りで3〜4%程度になることも。
チェックポイント2:配当性向の高さは要注意
利益の大部分を配当に回す配当性向が高い企業は、利益が落ち込んだときに減配や配当の停止リスクが上がります。年間配当の持続可能性を判断するためには、過去数年の利益推移や負債状況の確認が重要です。
チェックポイント3:減配の履歴を調べる
過去に減配をした企業は、外部環境の変化や業績悪化に弱いため、将来も同様の事象が起きる可能性があります。四半期決算報告・IR情報などで、減配の頻度や理由を確認しましょう。
手を出す前の具体的なシミュレーション例
- 税引後キャッシュフロー:表面利回り6% → 実質4〜4.5%
- 配当性向70%:利益変動時の減配リスクが高まる
- 暴落時シナリオ:株価▲30% + 利回り維持可能年数の検証

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